完全に忘れてましたAudacityでマイク+PCでの同時録音方法。お待たせしました!
声優に限らず、ゲーム実況者やネット声優、歌い手さんなど、高機能かつ無料で使えるためさまざまな方々が利用するフリーソフトのAudacity。
今回は私のような特殊な録音方法をAudacityで可能とするためにはどうしたらいいのかをご紹介します。
実況動画や生放送などもそちらのソフトやアプリなどで補助があるため必要ない場合もありますが、この方法でPC音+マイクの同時収録が可能です。
今となっては化石となった方法でそこそこ複雑かつめんどくさい手法なのでご了承ください。
※注!私の環境はWindows10の64bitです。それ以外では対応が違う場合があるのでご注意下さい。
Audacityでの特殊な録音方法とは?
私が行っている特殊な録音方法とは、PC音とマイクの音の同時録音です。
Audacityでは1つのラインでしか録音できず、同時録音は基本的にできないため、普通は不可能な方法です。そもそもこの同時録音をAudacityで行う必要はなく、私のような極一部の限定的な方のみが使えればいい方法だと思っています。
詳しくは↓こちらで問題点などを説明しています。
同時録音するためには何がいるの?
アマミキ!と、NETDUETTO β2
を使用します。
道具としては当然マイクは必要なのと、この方法の場合はUSBマイクの方が目的に適しているのでUSBマイクが必要です。もちろんマイクプラグでのマイクでも大丈夫なので安心してください。
アマミキ!の導入手順
アマミキ!は仮想ステレオミキサーの役目を果たします。
ステレオミキサーとは、二つ以上の音をミックスするために使うものです。
アマレコTVのサイトにアクセスし、ダウンロードする
こちらにアクセスし、ダウンロードをクリックし、ダウンロードしましょう。
このアマレコの中にアマミキ!が入っています。生放送などをしたい場合は、このアマレコを使用するので、実況をやっていらっしゃる方は既に持っているかもしれませんね。
生放送などを行う場合は、コーデックなどのインストールも必要ですが、アマミキ!のみを使用したいので、これ以外のダウンロードは特に必要ありません。
対応OSに現在のOSであるWindows10がサポートされていませんが、問題ありません。
また、フリーウェアなので金額は無料です。
ダウンロードしたzipを解凍する
ダウンロードしたzipを解凍し、上記のAmaMix.exeがあるか確認してください。
これがPC音とマイク音をミックスするアプリケーションになります。
アマミキ!の準備はこれでOKです。
NETDUETTO β2の導入方法
NETDUETTO β2のダウンロードページで、ダウンロードする
こちらのページにアクセスし、DOWNROADと書かれているバナーをクリックし、zipファイルをダウンロードします。
Windowsは64bit、32bitと分かれているので、自身の対応しているbit数をダウンロードしましょう。
zipファイルを解凍し、インストーラーを起動しインストールする
zipファイルを解凍すると、インストーラー(.msi)があるので、起動し、インストールしましょう。
そのまま流れに沿ってインストールすればよいはずです。
NETDUETTO β2の準備はこれでOKです。
USBマイクを用意し、音が出る状態にする
USBのマイクを接続し、音が出る状態にしておきます。
Audacityやdiscordやskypeなどで、声が出る環境を整えておきましょう。
アマミキ!起動し、ミックスの設定を行う
アマミキ!を起動した際、設定画面が出ると思うので設定をしましょう。
2度目以降などは設定のタブをクリックします。
録音デバイスタブの設定
その中にある録音デバイスのタブをクリック。
この録音デバイスタブは、出ている音を混ぜる役割を持ちます。
デフォルトで4つ設定できますが、基本的には2つまでしか使わないでしょう。
名前は付けなくても良いですが、分かりやすく何の音を混ぜようとしているのか分かるようにしましょう。(例えばマイクから音が出るようにするタブはマイク、PCから出る音をマスタなど)
私の場合は、左をPCから出る音のマスタ、右をマイクから出る音としてマイクと設定しています。
PCから出る音の設定
左のPCから出る音のマスタから順番に説明します。
上記までの設定を終えていれば、AmaRec Stereo Mixer があるはずなので、これを設定します。
次の下のタブはどこから出ている音を拾うのかを設定します。
私は基本的にヘッドホンからPCの音を流しているため、スピーカー/ヘッドホンの部分にしています。
一番下のタブは同じ設定にするか、試してみてその都度変えてみてください。
値が大きいほど、音が綺麗に録音されますが、容量もその分おおきくなります。
あまり設定がずれていると、音がブツブツ切れたりするやつだったはずです。
マイクから出る音の設定
次に右側の、マイクの音を設定します。
拾いたいマイクの音をが出るものを設定します。
私はソニーのコンデンサーマイクを使用しているので、USB-80という名前になっているようです。
次の下のタブは、マスター音量にしています。というかそれしかないので・・・
さらに下のタブは、左のマスタと同じ値で設定しています。気に入らなければ(ry
このタブの設定はこれでOKなはずです。
再生デバイスタブの設定
次に、再生デバイスの設定をします。
再生デバイスのタブをクリックします。
左は再生デバイス、右は配信デバイスがあるので、設定します。
説明に書いてありますが、音を聞いたり、確認するのに使うデバイスを指定しましょう。
規定のデバイス設定でも良いですが、複数ある場合は音が聞こえない(違うところから音が出る)場合もあるため、確実に音を聞きたいと思う場所の設定をしましょう。
配信デバイスは配信に使うデバイスです。そのまんまですね。
ここでライン(Yamaha NETDUETTO ry)のデバイスを指定します。
このラインが、PCから出る音とマイクの音を混ぜる役割を果たし、それを配信するわけですね。
なので、ここをしっかり設定していないと無音の垂れ流しになるので気を付けましょう。
ライブ機能タブ
ライブ機能のタブでは、ライブ機能を使うのチェックボックスにチェックが入っていれば外しましょう。
外部の配信アプリなどを使用した際に2重で音が流れてしまうのを防ぐそうです。Audacityだと意味ないかもしれませんがやっておくに越したことはないでしょう。
アマミキ!のメイン画面
設定がうまくできていれば、この画面になっても問題ないはずです。致命的な欠陥が出ると強制終了させられたりします。
上のチェックボックスは再生で、チェックが付いている場合、その音が再生されます。発している音を聞き返す際に使いますが、基本的には邪魔なのでチェックを外しましょう。
下のチェックボックスは配信で、ここにチェックが付いている間はその音が配信されます。
チェックが入っていないとその音は配信されないので基本的にはチェックを入れてください。
反対に、マイクだけの音を配信したければPC音が出る方のチェックを外せばマイクの音だけ配信できますし、マイクの方のチェックを外せばPC音だけ流せます。
ツールは各音量の調整の他、ブーストといって、音量を増幅させたりすることもできるのでうまく調整しましょう。
Audacityでの設定
ここまでうまくいっていれば、既にPCの音とマイクの音をミックスできているので、あとはAudacityに、ミックスしたラインを指定するだけでOKです。
真ん中の上あたりにマイクマークがあるので、その部分のタブに、アマミキ!の再生デバイス、その中の配信デバイスで指定したライン(Yamaha NETDUETTO ry)があるはずなので設定しましょう。
これでOKです。
まとめ
少しめんどくさいですが、設定しておけばAudacityで曲を流しながらマイクの音も同時録音ができたり、実況動画でも、PCから出る音とマイクでの音の収録も可能です。
discordなどでは、独自のマイク認識デバイスがあり、アマミキ!などを使用すると2重に音が出ることになるため、切っておきましょう。
それではみなさんも一緒にレッツ録音!