皆さんは子供の頃にケイドロで遊んだことがありますか?地域によってはドロケイとも呼ばれたりいろいろな呼び方がありますが、私の地域ではケイドロでした。
ケイドロとは、鬼ごっこの派生形の遊びなのですが、ネットワークが普及している今の時代では、外に出ずともスマートフォンを利用したアプリで遊ぶことができるのです。
そんなアプリが「IdentityⅤ第五人格」です。
知っている方は知っているかもしれませんが、このゲーム、「Dead by Daylight(デッドバイデイライト)」のアプリ版といっても過言ではありません。なぜなら、Dead by Daylightを制作したスタッフが、このゲームを監修しているからです。
もちろん、Dead by Daylightとはなんぞや?という方も多いと思います。私もDead by Daylightを知らず、このゲームから始めたので、この事実を知った時に驚きました。
そこで、Dead by Daylightを知っている方も、知らない方も、この「IdentityⅤ第五人格」の魅力について説明しますので、興味がある方はぜひやってみてください。
もくじ
IdentityⅤ第五人格とは?
中国の会社「NetEase Games」が開発し、日本では2018年7月5日から配信された非対称対戦型アクションゲームです。
「NetEase Games」といえば、スマホ版バトロワとも呼ばれる「荒野行動」を制作している会社なので、そちらで耳にしたことがあるかもしれません。
あらすじ
記憶を失った探偵に届いた一通の依頼・・・
誰も知るはずのない宛名・・・
手に残る傷跡・・・
自分に呼びかけてくるメッセージ・・・
館の一室で見つけた手紙と手記・・・
そこに記された人格をプロファイリングする度に
謎に満ちた惨劇を追体験する・・・
襲撃か逃亡か・・・
すべての鍵を握る・・・真実を求めて・・・
過去に起こった事件の記録が、私達のプレイで描かれるという面白い進み方です。
どんなゲームなの?
「ハンター(英語で狩人)」と「サバイバー(英語で生存者)」、2つの陣営に分かれて戦います。
ハンターは1人に対して、サバイバーは4人の割合で戦います。
大まかなルールはケイドロです。
「ハンター」陣営は、サバイバーを逃がさないように捕まえます。捕まえたら、「ロケットチェア」と呼ばれる、いわゆる牢屋に入れ、拘束します。この拘束はサバイバーによって解除されることもありますが、時間が経つと脱落となります。これを、全員を脱落させるまで続けます。
「サバイバー」陣営は、ハンターに捕まり、脱落させられないように逃げ、時にはロケットチェアに拘束されてしまった仲間を助けたりしながら、外へ出られるように暗号を解いていきます。暗号が解き終わると外へ出るためのゲートが開き、最終的に外へ脱出するのが目的です。
暗号を解くといっても、なぞ解きをするわけではなく、しばらくその場にいるだけなので、難しいことは考えなくても大丈夫です。ただし、その場に立ち止まるということなので、ハンターが捕まえやすくなります。
「非対称型」というのは、このように2つの陣営に分かれていながらも、どちらも同じ目的ではなく、陣営によってルールや操作が異なることから「非対称型」と呼ばれます。
初めにケイドロといったように、いわば「ハンター」は警察、「サバイバー」は泥棒ということになります。
ハンターは追いかける側であり、サバイバーは追いかけられる側で、大きく戦い方が異なるので、2種類の楽しみ方ができます。
IdentityⅤの魅力
実際に遊ぶケイドロとは一味違う、ゲームならではの要素を盛り込んでいるので、色々な楽しみ方ができます。また、よくあるアプリとはまた違った魅力もあるので、全部で6つほど、ご紹介します。
1.魅力的な様々なキャラクターと、そのキャラクター固有の能力
このゲームには様々なキャラクターがいます。どうしてこの鬼ごっこに参加することになったのか、理由は様々です。色々な想いの中で、サバイバーは協力しあって、ハンターは逃がさないように捕まえるというストーリー性もあります。
また、プレイをする際には、キャラクターごとに能力の違いがあります。例えば、「庭師」は暗号の解読がゆっくりになる代わりに失敗することも少なくなったり、「泥棒」は解読が速くなる可能性が高くなりながらも、その分失敗する可能性も高くなったりと、選ぶキャラクターによって能力が固定で決められています。
ハンターにも能力の違いがあり、「復讐者」は、置いた場所の近くにサバイバーが通った時に位置を知らせたり、自分と場所を入れ替えることができる人形を設置できたり、「断罪者」はチェーンを投げて、サバイバーを引き寄せることができます。
選ぶキャラクターによって戦略が大きく異なりますし、ほかの仲間や、相手が選ぶキャラクターによっても無限の楽しみ方が生まれます。
さらに、その固有の能力とは別に、自分でカスタマイズすることができる能力もあるので、後述します。
2.全キャラクター共通で、好きな能力を振ることができる育成要素「天賦」
キャラクターごとに決まった能力があるというのは先ほど述べましたが、それとはまた別に、ゲームを有利に進める能力があります。これを「天賦」といいます。
この天賦は、キャラクターごとではなく、全キャラクターに共通で同じ能力が決まっていて、好きな能力を選んで振ることができます。
移動スピードを上げたり、暗号を解くスピードを上げたりなど、様々な能力があるのですが、割り振れる能力の数には限界があります。これを自分が使うキャラクターの固有の能力に合わせてカスタマイズできるのが面白いところです。
例えば暗号を解くスピードが速い代わりにハンターから逃げる能力が弱いキャラクターを使用している場合、さらに暗号を解くスピードを上げるように能力を割り振ることもできますし、ハンターから逃げる能力を強化して、弱点を無くすこともできます。もちろん極めることはできませんが、どちらにも割り振って万能にすることもできます。
使用するキャラクターが一緒でも、カスタマイズによって大きくキャラクターの能力を変えることができるのが魅力です。
3.サバイバーはアイテムを、ハンターは独自の能力が1つ使えてゲームを有利に進められる
サバイバーはキャラクターごとにアイテムを所持しています。この他に、ゲーム中にある箱を開けることにより、別のアイテムを所持することができます。入手できるアイテムは、サバイバーがもともと持っているアイテムの中からランダムで、これらを使うことでより有利にゲームを進めることができます。
例えば、当てるとハンターの動きを数秒間封じる「信号銃」や、壁に触れると移動速度が格段に上昇する「肘当て」、暗号機の場所や味方の位置が大まかにわかる「地図」など、様々です。
固有でアイテムを所持していて、入れ替えることができないキャラクターも何体かいますが、そうではないキャラクターなどは所持するアイテム一つで戦況が大きく変わるとても面白い要素の一つです。
ハンターはアイテムを所持することはできませんが、初めにハンター固有の能力を1つ設定でき、使用することができます。ハンターの能力は再使用時間が決められていて、連発はできないようになっているのですが、消耗品ではないので何回でも使うことができます。
例えば、何かしら音を立てる行動をしているサバイバーの位置を知ることができる「リッスン」や、サバイバーが脱出するために解読する暗号機の解読時間を最大値の半分減らす「異常」など、こちらも様々です。
どちらの陣営も強力な効果ばかりなので、うまく使ってゲームを進めましょう。
4.アイテムや能力、状況に応じた駆け引きが熱い
先ほどまでに紹介したキャラクターの固有の能力や、自由に割り振れる天賦、ゲーム中に使用できるアイテムをうまく組み合わせて、サバイバーは逃げ、ハンターは追いかけます。
ゲームの勝利目的は、サバイバーは暗号を解き逃げ切ること、ハンターは逃げられないようにサバイバーを捕まえることです。
基本的にサバイバーはハンターから逃げ切ることは不可能なので、どれだけ暗号を解く時間を稼ぐか、見つからないように隠れるかなど、色々な戦略が生まれます。
時には自分が犠牲になって、その間に暗号を解いてもらう選択肢も出てきます。その時に、ただ犠牲になるのではなく、能力やアイテムを利用し、暗号を解く時間を稼いだり、暗号を解いてるサバイバーにハンターが向かわないように引き付けたりすることもできます。
ハンターもまた、そのような意図を読み、引き付けてるサバイバーに惑わされないように動いたり、時間を稼がれないように短期決着を狙ったりとプレイヤーや選んだキャラクターによっても戦略が生まれます。
この駆け引きがただのケイドロではない、ゲームならではの魅力です。
5.無料でも全キャラクターを使用することができる
2018年8月22日現在、サバイバーは13体、ハンターは6体のキャラクターがいます。(※追記 8月23日のアップデートにてハンターが7体に増えました)
最初から遊ぶことができるキャラクターは、サバイバーが5体、ハンターは1体のみと少なめです。
ですが、このゲームでは課金でキャラクターを買うこともできる他、無料でプレイしていくと貯まっていく「手がかり」と呼ばれるゲーム内通貨を使用することで使用できるキャラクターを増やすことができます。
また、毎日決まったキャラクターを試用期間ということで無料で使うこともできます。
ビジネスなので仕方ない部分ではあるのですが、いわゆる「課金煽り」がこのアプリは薄いので、気軽に楽しむことができます。
まずはやってみて面白ければ課金できるというのが魅力です。
6.1試合が5~10分程度で終わり、サクサク遊べる
最近のアプリは本格的に遊べるゲームが増えてきました。そのようなゲームはやりごたえがあって楽しいのですが、1回にかかる時間が10分以上な事が多いです。息抜きにちょっとだけ遊ぶということができないので、気楽さがなくなってしまっています。
このゲームはルールがシンプルで、スピーディに進むので、一試合の時間が平均で5分ほどです。早いと3分ほどで終わり、長くても10分程度で終わります。
IdentityⅤ現状の不満
面白いのでぜひやってほしいとオススメするIdentityⅤですが、プレイしていて不満を感じる部分もあります。今後修正されていく事を期待しますが、現状不満がある部分をご紹介します。
1.ステージが少ない→現状遊べるステージが3つ(8月23日のアップデートにて4つに)
この記事を書いているのが2018年8月下旬ということで、リリースから1か月半ほどしか経っていないので仕方ない部分かもしれません。
遊べるステージが少ないと何が問題なのかといいますと、見慣れた光景によるマンネリ化(飽きてしまう)と、戦いやすい場所の把握によるパターン化です。
外に出るための暗号機の場所などは、ある程度ランダムな位置に配置されます。ですが、ステージそのものの作りや広さなどは変わりません。
このゲームでの地図はあいまいです。基本的には、発信機のように自分の位置やアクションがあった位置などが分かる程度で、ゲーム内で拾えるアイテムを使っておおまかな位置が把握できるくらいです。ですが、ステージの全体図が分かっているとどこが戦いやすい場所などが簡単に把握できてしまいます。
やりこんでいれば当然覚えていくものなのですが、ステージが3つしかないという理由からも、覚えやすくなる要因にもなり、マンネリ化する原因にもなっています。
(※8月23日追記 アップデートにて新たなステージが1つ追加されました。)
2.プレイする陣営の人数の差が大きい→「ハンター」陣営が少なすぎる
このゲームは対戦型ゲームであるため、対戦する相手が必要です。
非対称型の欠点でもあるのですが、片方の陣営側にプレイ人口が偏っていると、ゲームを始めることができません。元ネタであるケイドロも、泥棒だけ多くいて、警察がいない状態ではゲームになりませんよね。
現状では、「ハンター」陣営の数が少なく、なかなかマッチングしないという現象が起きています。サバイバー側は4人、ハンター側は1人であるため、ある程度サバイバーが多いものなのですが、体感としてサバイバーが20に対してハンターが1の割合くらいに思われます。
原因としてはハンターとサバイバーの能力の差や、連携の差が挙げられます。特に大きいのは連携の差です。
サバイバーは4人いるので、1人がちょっとしたミスをしても、3人がそれをフォローできます。一方、ハンターは1人で戦うので、ミスをしても助けてくれる人はいません。
簡単に言えば、ハンターのほうが難しいといえるので、自然とサバイバーの方に人口が偏ります。
今後「8VS2」という形式が実装されるそうなので、その時にはハンター側も連携が取れると思われます。
ハンター陣営が少ないので、ハンターの人口がもっと増えてほしいのですが、初心者はまずサバイバーのほうが練習になるので、サバイバーを経験してからハンターをやってみてください。
まとめ
いかがでしたか?課金要素もありますが、あくまでも見た目などのファッション要素のみで、ゲームをプレイする分には無課金でも100%遊べます。
シンプルゆえに奥が深い、昔懐かしいケイドロをやってみませんか?
時間も短く、気軽にどこでもプレイできますので、興味を持ってくださったかたは是非プレイしてみてください。
「IdentityⅤ第五人格」公式サイトはこちら