1年は365日(うるう年は366日)ですが、その日その日ごとに理由があって制定された○○の日というものがあります。
こういった○○の日は、語呂合わせだったり、その日に大きな出来事があったり、忘れないように戒めとして制定したりと理由は様々です。
皆様の雑学や豆知識にひとついかがでしょうか。
もくじ
2月13日は苗字制定記念日!
2月13日は苗字を名乗ることが義務付けられた苗字制定記念日です。
私達も持っている苗字というものは、昔は誰しもが持っているものではありませんでした。
制定の起源は「平民苗字必称義務令」の布告が出された日
江戸時代まで、苗字は高貴なものであり、貴族や武士のみが名乗ることが可能なものでした。
時は流れ1870年明治、平民でも苗字を名乗ることが可能となる平民苗字許可令が制定されるも、あくまでも許可のため、平民たちの様々な不安から浸透率が低かったそうです。
不安としては明治の新政府を信用がなかったり、苗字は高貴なイメージであったため名乗るとそれだけで税金がとられるのではないかという不安や、そもそも文字の読み書きができる方が少なかったりなどが挙げられます。
そんなこんなで浸透率が低かったため、5年後の1875年2月13日、平民でも必ず苗字を名乗り、分からない、ないものも新たにつけるようにという「平民苗字必称義務令」が布告されました。
こういった経緯があり、あまり記念日という感じはしませんね(´・ω・`)
とはいえ、私達が今も苗字があり、使用できるのはこういったいきさつがあったからということなので大切な日といえるでしょう。
苗字には面白い意味があるのも苦心があったから?
よくアニメなどで用いられる「小鳥遊」などは、周りに天敵である鷹がおらず、小鳥も優雅に遊ぶことができるから小鳥遊という話は有名です。
他には女が好きだから「女楽」と名乗るなど言葉遊びだったり漢文のようにつけたりといったものがあり、それは「平民苗字必称義務令」によって存在しなかった苗字を新たに作成するのに悩んだ結果ではないかと思っています。
今となってはユニークで面白いですが、当時としては義務付けられていただけに名乗れないと極刑なども考えられますから必死だったのでしょう。